尻馬に乗る
前売りオッズに注目
競馬専門紙の予想オッズを大幅に下回る単勝前売りオッズの馬を探します。
それに該当する馬を見つけたら、とりあえず単勝と複勝を買います。
オッズは専門紙がつくる
競馬ファンが馬券を検討する際、多くの人が競馬専門紙の予想を見ます。専門紙が高くて敬遠する人でもスポーツ新聞の競馬欄の予想を見ます。そして◎〇▲△を参考にして馬券を買います。
私が毎週買っている競馬専門紙は最も多く売られている専門紙で、「オッズをつくる競馬新聞」と言われています。
競馬のオッズは、実は競馬専門紙がつくっていると言っても過言ではありません。
情報が洩れている?
競走馬は出走するレースに向けて、トレーニング牧場、JRAトレーニングセンターで仕上げられます。では全ての出走馬が万全に仕上げられているかというと、一概にそうとは言い切れません。JRAではレースで完走すると442,000~463,000円の出走手当が交付されます。タイムオーバーしてもその半額が交付されますので、勝てる見込みが無くても出走してくる馬がいるのが現実です。
一方で陣営が勝つ気満々で仕上げて出走してくる馬がいます。
どの馬が仕上がっているか仕上がっていないかは、競走馬に直接携わっている人が見れば、ある程度判別できるはずです。ただ騎手、調教師、厩務員等競馬に携わる人たちは馬券を買うことができません。これは競馬法で禁止されているからです。
ただどこからともなく洩れるのが情報というのも、世の中の実情です。
異常に低い単勝オッズ
もしあなたが、
「今週土曜日の〇〇レースに出る*****という馬が、万全の仕上がりで勝つ気満々」
という情報に接したらどうしますか?
情報源にもよりますが、私ならとりあえずその馬の単勝を買います。ただ残念ながらわたくし口臭ゼロのおっちゃんには、そんなコネクションがありませんので、今までそんな情報に接したことがありません。
でもこの世の中に、そういう情報に接することができる人たちがいるとしたら...
たぶんその馬の単勝を買いますよね。最近の成績がイマイチで競馬専門紙の予想で有力視されていなくても、陣営が目一杯仕上げで、競馬関係者が見ても絶好調に見える馬が1日に何頭かいるはずです。
情報を聞いた人がドカンと馬券を買ったらどうなるでしょうか?
そう、前売りオッズが低くなります。
尻馬に乗る
私には情報は入りませんが、情報を基に馬券を買った人の「尻馬に乗る」ことはできます。競馬専門紙の予想オッズより、異常に低い前売りオッズの馬を探して、その馬の馬券を買います。
これが私の競馬必勝法の肝です。
前売りオッズを見るタイミング
もしあなたが情報に接することができるなら、いつ馬券を買いますか?
前売りの早い段階か、レースの直前か?
競馬は的中させることも大事ですが、より高い配当を得ることが最重要です。もし情報に接して、それを信じてレース直前にドカッと買うと実際のオッズが下がってしまい、そのまま締め切りを迎えてしまいます。
そうです!ドカッと買う人は、ある程度早い段階で馬券を買っておいて、締め切りまでに競馬専門紙の予想オッズに近づくのを待っているはずです。
私は午前のレースは9時頃、午後のレースは11時頃、JRAのホームページで前売りオッズを見ます。
実例
11月12日 福島第9レース 3歳以上、1勝クラス、定量 芝2000m 良
馬番 専門紙単勝予想オッズ 11時単勝前売りオッズ 最終オッズ 着順
02番 35.1倍 6.2倍 12.0倍 1着
11月12日 福島第12レース 3歳以上、1勝クラス、定量 芝1200m 良
馬番 専門紙単勝予想オッズ 11時単勝前売りオッズ 最終オッズ 着順
15番 26.1倍 9.6倍 30.8倍 1着
ダートの重馬場は芝馬
ダートは湿るとかたくなる
雨が降ると馬場が濡れて重馬場になります。芝生はクッション性が出て、かつ滑りやすくなり走破時計が遅くなります。
ではダートは?
砂浜を思い浮かべてください。波打ち際の濡れている所と乾いている所、どちらが走りやすいですか?波打ち際の濡れている所の方が、砂に足をとられず走りやすいですよね。
競馬も同じです。ダートは良馬場より重馬場の方が走破時計が速くなります。
芝適性とダート適性
競走馬は血統や体型によって、芝とダートに適性が分かれることが一般的です。芝適性があると思っても実はダートに適性があり、路線変更する馬が数多くいます。その逆もたくさんいます。またどちらにも適性を発揮する馬もいます。
概ね芝適性がある馬はスピード型、ダート適性がある馬はパワー型といえます。それらを調教師たちが見極めてレースに出走させます。
芝コース実績
競馬専門紙には大量の情報が載っています。最近5走の競争成績はもちろん、競馬場別の成績や芝コースでの成績とダートコースでの成績も載っています。
ダートが重馬場のとき、私は芝コース実績に注目します。この成績が良い馬は、スピードがあり、いわゆる「軽い馬場」が得意なはずです。良馬場ではパワー不足で最近の成績はイマイチ、専門紙の予想も芳しくなくても、私にとっては狙い目です。
初ダート
芝コースで何度か走らせたけど結果が出ないので、ダートに転向する馬がいます。こんな馬もダートの重馬場で激走することがあります。
実例
11月13日 阪神第10レース 3歳以上、オープン、ハンデ ダート1200m 重
馬番 専門紙単勝予想オッズ 最終オッズ 着順
08番 18.6倍 20.5倍 1着
全芝実績 3-3-1-6(1着-2着-3着-着外 それぞれの回数)
全ダート実績 4-0-1-7
芝もダートも実績があった。前走13着、前々走10着で専門紙の評価が低く、人気が無かった。
コース実績
中京が得意な永井氏、福島が得意なマイネル軍団
サイレンススズカの馬主で有名な永井氏は三重県の方です。所有馬にはスズカやサンレイの冠名が付いています。調教師の忖度があるのか全く不明ですが、永井氏の所有馬は三重県に近い中京競馬場でよく勝っている印象があります。
マイネルの冠名で有名なラフィアンターフクラブの馬は、福島と新潟で活躍しているイメージがあります。ラフィアンターフクラブは故岡田繫幸氏が総帥をつとめていました。ほかに「ウィン」「コスモ」「ノルマンディー」等岡田氏の親族が関係している馬も同様に、福島や新潟で活躍している印象があります。
馬にとって得意な競馬場
このように競走馬を取り巻く人的な要素から、競走馬にとって得意な競馬場があってもおかしくありません。おそらくこれは馬の個性ではなく、その馬を取り巻く人たちによるところが多いのではないかと邪推します。競馬専門紙にはそれぞれの馬の競馬場実績が載っています。
新馬戦、未勝利戦は単複だけ
「1.尻馬に乗る」方法を軸に「2.ダートの重馬場は芝馬」「3.コース実績」を絡めて馬券を検討しています。新馬戦、未勝利戦は出走馬の競争実績が無かったり少なかったりしますので、基本的に「1.尻馬に乗る」方法で見つけた馬の単複だけを買います。
1勝クラス以上の条件ですと出走経験の多い馬が出ていますので、「2.ダートの重馬場は芝馬」「3.コース実績」を絡めて、馬連、ワイド、三連複、三連単を買います。
GⅠレースは宝くじのつもり
GⅠレースをはじめ、日曜日に行われる重賞レースは、土曜日から馬券が前売りされます。一方でそれ以外のレースは前日の夜から前売りされます。
私の必勝法で一番肝の「尻馬に乗る」では、土曜日から前売りされる日曜日の重賞レースでは、専門紙の予想オッズと前売りオッズの異常な違いを見つけることができません。ですので宝くじを買うつもりで好きな馬や、大逃げしそうな人気薄の馬の馬券を買って楽しんでいます。
馬券の成績は、ぜんぜん奮いません。
やっぱり競馬は面白い!
必勝法で勝つために馬券を買っても、GⅠレースで夢を買っても、ファンファーレが鳴ってゲートが開いて。自分が買った馬は出遅れなかったか、向こう正面の位置取りは、最後の直線で脚色は。そしてゴール。かわした?残した?
100円でもこの醍醐味を味わえる競馬は、やっぱりサイコーに面白いギャンブルです。
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